日本の繊細なものづくりの魅力とそこに熱い情熱を注ぐ職人たちの想いを
特別な商品を通じて皆様にお届けします。
昨年ご好評であった大阪のメリヤス工場が手掛けるファクトリーブランド「EIJI」と群馬県桐生市にある染色工場「桐染」による
「籠染め」オーガニックコットンTシャツ、2回目となる今シーズンは4色の新作をご用意しました。
植物からインスピレーションを受けた「ラベンダー」と「ブライトグリーン」。
淡く優しいラベンダーは女性にもおすすめ、そして若草や青竹の生命力を感じさせるブライトグリーンはファッションを楽しむすべての方に。
また「籠染め」を2回施すことでマーブル模様を再現した「マロンマーブル」と「ブルーマーブル」は、
華やかさと上品さを兼ね備える「籠染め」の特徴を美しく表現しています。
2つのSTORY
大阪のものづくりを背負ったブランド「EIJI」
大正15年創業以来、メリヤス生地を使って肌着、体操服、Tシャツ等のカットソーを大阪で製造している三恵メリヤス。アパレルの生産背景が海外へ移行が進み、国内アパレル産業は衰退の一途。そういった状況下で三恵メリヤスは国内のものづくりにこだわり、同社が手掛けるブランド「EIJI(エイジ)」は、紡績から縫製まですべて大阪で行っています。
EIJIのTシャツは、紡績から縫製まで大阪のものづくりで成り立っています。アパレルの生産は分業制です。大阪には紡績や裁断、縫製などの工場が古くからあり、多くの職人が活躍してきました。しかし、時代の変化とともに徐々に工場の数は減少。このままだと長年培ったきた技術が途絶えてしまうことへの危機感から三恵メリヤスが立ち上げた「EIJI」は、大阪のものづくりの魅力を発信、そして工場が長く続くよう商品の生産プロセスを大切にしています。EIJIのTシャツは、多くの職人の手によって丁寧に作られています。
EIJIのTシャツに使用している素材は、オーガニックコットンの中でも極めて希少な原料で、アメリカのニューメキシコ州にあるひとつの契約農場でしか採れない「アルティメイトピマ」を採用。繊維長が約39mmとオーガニックコットンの中でも極めて長く、強度も兼ね備えた超長綿の一種です。繊維の長さは長いほどなめらかな肌触りに仕上がり、また適度なぬめり感を持ちながら、ドライタッチで心地よい柔らかさをお楽しみいただけます。またアルティメイトピマを使用した製品は使い込むほど肌に馴染みます。
代々継承してきた手染めの魅力を発信するブランド「桐染」
maison de Fがショップを構える高崎高島屋がある群馬県の東に位置する桐生市は「西は西陣、東は桐生」と称された織物の街です。総合産地として栄えた桐生市に工房を構える染色工場が手掛けるブランド「桐染」。時代の変化に合わせて染色技術も変化させながら、4世代に渡り染色業を営んでいます。染色工場は熱湯や薬品を使用するなど過酷な仕事のため後継者が見つからず廃業する工場が多い中、桐染は代々伝わってきた技術とその魅力を発信すべく活動を続けています。
桐染の代名詞とも言える染色技術「籠染め」は、布を手繰り寄せ、2つの籠の間に布を挟み染め上げます。詰め方によって色の出方が変わるため手の感覚が重要となります。昔からあった手法の一つですが手間がかかるため現在対応している染工場は少ない技法です。
「籠染め」はタイダイ染め(絞り染め)より細かい柄となり、どこか花柄のような美しい仕上がりになります。色柄の出方も一点ずつ異なるので世界にひとつだけのアイテムとなります。
maison de Fの想い
昨年、「ガイアの夜明け」に取り上げていただくなど大きな反響があった本企画。 昨年、高崎高島屋にあるメゾンドエフでも、魅力的な商品を企画し大阪の町工場を守る「三恵メリヤス」、そして地元桐生市にある「桐染」について多くのお客様に発信することができました。 嬉しいことにお客様から「来年は何色?」という声を、そして産地活性化には継続性のある取り組みが大切という想いから、今年も実施することにしました。 昨年もコロナ禍での展開でした、長期化するコロナの影響は確実に産地にも及んでいます。 花柄のような繊細かつ華やかな「籠染め」と大阪の職人が作り出す心地良い着心地で、皆様に明るくファッションを楽しんでいただき、そして地域のものづくりにも貢献できれば幸いです。