《デザイン》
友禅柄をアシンメトリーに配し、襟や袖のリブニットと組み合わせた、 カジュアルモードなプルオーバーです。
柄と無地の切り替えを利用したスピンドル仕様がスポーティーな印象です。
ギャザードレープのアシンメトリーシルエットがつくれ、ボトムシルエットに合わせて自分にぴったりの丈バランスに調整できます。
後身頃と前左脇はウール混のジャージー素材で、リラックス感のある着心地です。
《素材》
シルクの丹後ちりめんを思わせる表面にシボ感のある二重織素材に、三種類のプリント技法を用いて加賀友禅の基本に基づきながら、伝統的な柄を華やかに表現しています。
光琳松とは、尾形光琳の画風で描いた笠松のことです。
点描でつくった15色それぞれの型を、一枚ずつプリントして重ねていくことで細部まで繊細で写実的に表現しています。
加賀五彩の一つ藍色を刷毛による手描きのグラデーションです。
滲みのない澄んだ色味は、熟練された職人のなせる技です。
一枚一枚、京都の職人による手描き染めで、表と裏の両面を染めているので、独特の深みのある色合いです。
光琳松の縁取りは糸目と呼ばれる細い白線で、加賀友禅の特徴の一つです。
他色からの色移りを防いで、基布の白地を残す防染プリントという技法で表現しています。