《デザイン》
ニット編地の中でもワッフル編は嵩高性(かさだかせい=容積量・厚み)があるため、編み組織の間に多くの空気を溜め込み、キープしておくことができます。
お菓子のワッフルのように表裏に格子状の凹凸があることからワッフル編みと呼ばれ、その凹凸に暖かい空気が溜まることで、より保温性が高くなります。
立体的な編地であるため、伸縮性にも優れ、肌に触れる面積も少なくサラリとした着心地になります。
その機能故、スポーツウェア等で使用されることの多いワッフル編みですが、高級素材であるカシミヤを使用し編立てているため、ラフな印象は皆無であり、上質な一着です。
《素材》
高品質なカシミヤ素材を生産するモンゴル地域に生息するカシミヤ山羊の細かな柔毛から取った、希少性の高いカシミヤ原料を使用した糸です。
ソフトな肌触り、夏涼しく、冬は暖かいのが特長です。
カシミヤ山羊は寒暖の差が大変厳しい環境下で生息しているため、表面は粗毛で覆われており、その下に柔毛が密集しています。
これを櫛(クシ)でといて集めるため、大変手間がかかり、更に1頭からわずか150g〜200g程度しか採取することができません。
このことから一般的なセーターを一着作るにはカシミヤ山羊・約4頭分の毛が必要とされ、手作業による採取方法と生産量の少なさから、必然的に高価になります。
様々なゲージで編まれるカシミヤニットですが、ARTISAN MENでは比較的安定したクオリティに期待できる(取り扱いのし易さ・耐久性等)26番双糸を使用し、ハイゲージのニットを編立てています。
更にこれまでと違い、シンプルな天竺や柄モノのケーブルではなく、膨らみと弾力性を両立できるワッフル編で生産しています。