ペーパーウールギャバ ブラックブレザー

《デザイン》
仕立て映えのする、しっかりとした手触りが特徴の素材で仕立てているため、包まれる様なカッチリとした着心地が味わえます。素材がウール100％のため、アイロンが効きやすくウエストの作りなど、絞りを入れずして作りあげることのできたジャケットです。

ハリのある素材であることも手伝い、胸・肩回りの付属を抜き、軽さを求めた仕様にしてあります。
素材がしっかりしているので、立体的なウエストを構築するためのウエストダーツも必要でなくなり、よりすっきりとしたフロントデザインが特長です。

トラッドの王道であるダブルジャケット、ここでは羽織りジャケットとしての軽さを出すため、正統派である6Bではなく、4Bとし、フロントカットも丸みをつけて肩の力を抜いたデザインにしています。
アメトラ・ネイビーのいわゆる紺ブレではない、ユーロトラッドを思い起こさせるブラックブレザーです。

《素材》
世界有数の毛織物産地・愛知県・一宮市で織り上げた超高密のウールギャバジンです。

高密度に織り上げたウールギャバに、ハリを持たせるための加工を施し（含侵ウールとも呼ばれ、この場合、綾組織であるたて糸とよこ糸の隙間に軟性の溶剤（シャツの糊付けをイメージ）に生地を浸す＝含侵）、衣服を仕立てる上で必要な硬さを出した素材です。

細いウール原料を使用しているため、しなやかな硬さを持ち、重く頑強なギャバジンのイメージを覆す素材です。
ひときわ新鮮に見え、肩の凝る重さを取り除いた形で復活を遂げました。

素材が軽く、良い意味で紙のような反発力があるため、立体的なシルエットが作り易く、膨らみのある立体的なシルエットのジャケットに仕立てています。
内部を構成する余計な芯地を省くことができ、見た目以上の軽さです。