英国で1000年以上前から続く伝統的な製法で、馬具にも用いられている堅牢な皮革です。その一番の特徴は、ブルームと呼ばれる革表面に白く浮き出た蝋。
これはタンニン鞣しの最終工程で、蜜蝋、植物性油などのワックスをアイロンや人の手で丹念に染み込せた証であり、この工程を踏むことで繊維の細部まで蝋が染み渡り、
革自体を引き締めると共にその強度を何倍にも引き上げています。そうして作られた国産のブライドルレザーは、硬く堅牢さに優れるが故に縫製が難しく、日本の熟達した技術が必要不可欠です。
■お手入れ方法
最初はレザーから出てくる蝋を乾拭きするだけで問題ありません。
表面にかさつきが出てくるようであれば、皮革用のクリームなどで油分を補給してください。
使い込む内に徐々に表面のくもりが取れていき、高級感のある深く美しい光沢を湛えた表情へと変化していきます。