バケッタレザーは、イタリア・トスカーナ州に伝わる伝統的な鞣し製法で作られた皮革です。
細かな製法はタンナーにより様々で門外不出とされている場合も少なくないですが、一般的には原皮をベジタブルタンニンにじっくりと、何度も漬け込むことで知られています。
何十工程も経る非常に手間のかかる製法ではありますが、革の芯までタンニンが染み込み、丈夫さと発色の良さ、そして時間が経過するにつれて表れる他にはない美しい艶が特長です。
十分に油分が浸透した革なので、細かい傷なら指で馴染ませれば目立たなくなります。また、比較的経年変化の早いレザーとしても知られており、1年もすれば十分にその変化を感じられます。