英国クラッシックファブリックへの原点回帰ともいえる19AWのアーサーハリソンですが、展開する柄も英国クラッシックムードに富んだバリエーションでの展開。
この柄は一般的によく見かけるチョークストライプに比べると線が強すぎない出方にしていますが、ここにも杢糸を用いることでぼかし効果を出し強い印象になりがちな見え感を和らげる効果を出しています。
またフランネルではありますがセミミルド(弱めのフランネル加工)に抑えているので、ごりごりになりすぎずYNBの原料の良さを感じるソフトなフランネルに仕上がっております。
■ARTHUR HARRISON
・1898年英国ハダーズフィールドにて創業したミル。前身は16世紀にまで遡ると言われている。
・伝統と格式を重んじたもっとも英国的な生地を提供してくれるミルである。
・現在は「Taylor & Lodge」と同じグループとなり英国サヴィルロウをはじめ世界中のテーラーに生地を提供している。
・J.PRESSとの取り組みは5年目となり強い信頼関係が構築され、より高いクオリティの提供を可能にしている。
またオリジナル生地の生産にも積極的に協力してくれておりJ.PRESSでしか手にできないスーツが提供できている。
・「Yorkshire Noble Bale(以下Y.N.B)」はJ.PRESSにのみに使用を許された生地ネームである。羊毛から糸を紡績する際に重要な工程はまず「選毛」である。
「Y.N.B」は限定されたエクストラファインメリノ原料から更に毛質の均一なもののみを熟練の職人技術によって選別された原料であり、その優れた品質を証明する称号として与えれたネームが「Yorkshire Noble Bale」である。毛質が均一なものを糸に紡績することによって生地になった際に滑らかさ、光沢感に優れた高級生地となる。着心地はソフトで肌にあたる生地のタッチも柔らかいが、しなやかさも併せ持ち仕立て映えの良さとしわの回復力も高い。※19AWシーズンはよりブリティッシュムードを湛えたクラッシックスーツの魅力を改めて感じていただけるよう英国スーツのスタンダードヤーンカウントといえる太糸番手糸を使用し、英国的な頑強さと柄の迫力を追求しながらラグジュアリーな雰囲気も併せ持つ「らしい」生地を開発している。具体的には今回提案するクリア仕上げのバーズアイやグレナカートチェックは太番手を使用することにより迫力のある雰囲気が出来上がっているが上質な原料を時間をかけて2重セットする方式を採用。それによりウールの能力が最大限発揮され本来持っている光沢が美しく布面で感じていただけるクオリティとなっている。またアーサーハリソンが歴史的にも高い名声を得てきたフランネルもクリア仕上げ同様太番手を使用しチョークストライプやグレナカートチェックなど伝統的な英国柄で提案する。ごりごりのフランネルにはせずセミミルドタイプにすることで気易さも兼ね備えたクオリティにしているところがポイント。