本カラミ テーラードジャケット

《デザイン》
素材の特性上、極力切り替えと切り込みをなくしたシンプルデザインのジャケットです。
透け感のある素材に合わせ、表布との間に同色系の別生地を這わせた仕様にしています。
ラペルやカフスなど二重になっている部分や、縫い代、裏始末に至るまでこだわり、美しくしっかりと仕立てています。
テーラード襟の折り返しのごろつきと、襟すれを考慮した立ち襟デザインです。

《素材》
たてに細い撚り糸を、よこに弱めに撚った太い糸と細い撚り糸を交互に織り上げ、はっきりと凹凸のある表情をつくったからみ素材です。
からみ織りは織組織により、糸を絡ませることで生地に隙間をつくり織り上げる為生地に透け感ができ、通気性が高くなります。
また、たて糸の輪の部分によこ糸が絡むため、生地が滑ることなく丈夫であることが特徴です。

《機能・特徴》
麻は素材の特性上、摩擦等により繊維が裂け毛羽立つデメリットがあります。
今回はよこ糸に弱めに撚った太糸を使用していることもあり、通常よりも毛羽が起きやすくなっています。
デメリットを軽減する加工をしていますが、必ずしも毛羽が立たないということではありませんので、バックの斜めかけ等、摩擦の起きやすい着用は避けるようにご注意ください。