「blanket」と「新見本工場」
ものづくりの現場に取材してきました!
撮影協力:新見本工場 山栄毛織
ウールは、高品質で吸湿性にも優れています。冬は暖かく、夏は涼しく、通年で快適に着られる素材です。
熟練の職人さんと共に生み出される尾州産の服地は、上品な艶となめらかな肌触りが特徴です。
海外のメゾンブランドからの依頼も多く、デザイナーからの希望を汲んで、オリジナルのテキスタイル作りにチャレンジしています。
地域のものづくりを未来へとつなぐ。関わる全員の成長や幸せのために。
テキスタイルは、たくさんの種類に驚き、人と布との関わりの中に感動がいっぱいです。
第三回目の取材は、尾州は楽しい!魅力をご紹介いたします。
尾州産地
Bishu
世界初のブラックフォーマルを製織した「山栄毛織(津島市)」
尾州産地とは
愛知県一宮市を中心に、稲沢市、津島市、愛西市、江南市、名古屋市、岐阜県羽島市、各務原市周辺の繊維工業で有名な地域を尾州と呼ばれている。
世界三大毛織物産地の一つとして知られ、その規模は 国内生産量の約60%を占める。
尾州産地の毛織物は「尾州ウール」と呼ばれている。
ションヘル織機
SchÖnherr loom
工場で生地や服を作り、直接販売している洋服店「新見本工場(一宮市)」
ションヘルとは
ドイツの産業機器メーカー「SchÖnherr」の織機をもとに製造されたもの。
尾州(一宮市周辺地域)では、国産のシャトル織機を長年使用。
現在では生産も中止され、稼動台数も少ない貴重な存在。
低速で織り上げるため、手織りに近い柔らかな風合いが表現できる。
作り手の想い
Thoughts of the creator
尾州の未来のために情熱を注ぐ
新見本工場を運営する大鹿株式会社 彦坂さんにお話を伺いました!
ショート動画では、「blanket」のおすすめ商品をご紹介。
バイヤーの想い
Thoughts of the Buyer
毛織物の世界三大産地の愛知県尾州を拠点に、お客様とものづくりの現場に“真摯に向き合う”、「blanket」と「新見本工場」。 商品で使われる生地は旧式の織機で織り上げられています。 時間をかけて丁寧に織り上げられた生地には、他にはない豊かな風合いがあります。 また素材だけではなく、デザインや縫製などの細部、そしてタグひとつにまで徹底的にこだわる、妥協のない商品づくりをしています。 その背景には尾州産地について、その魅力を正しく伝えたいというブランドの強い想いがあります。 彼らの活動は尾州産地とお客様を繋ぐ懸け橋となり、産地にとって新しい動きとなっています。 尾州の魅力に包み込まれる、そんな素敵な洋服をご堪能下さい。
お取り扱いブランド紹介
Our brands
ウールの産地、尾州より素材と昔ながらの刺繍にこだわり、コートをつくっています。とても暖かく、まるでブランケットにくるまれるような心地よさを感じられます。
「はたやシリーズ」は、日本一の毛織物産地である尾州から厳選した機屋(はたや)の最高級生地を使用したシリーズです。着心地を犠牲にすることなく、美しいシルエットを実現。ジャケットとパンツは「一枚仕立て」軽さ、通気性、ストレッチ性がアップし、生地の良さをダイレクトに感じることができます。
ブランド別アイテムのご紹介
※カラバリやサイズは商品ページにてご確認ください。
レディース
メンズ
レディース
メンズ
maison de Fの想い
ある織物工場へ見学に伺った際に、私たちが目にする商品ができるまで多くの工程と職人の手を必要していることを目の当たりにしました。また、そこで働く人たちのこだわりや想いを初めて知りました。これまで表にでることのなかったものづくりの背景が、ファクトリーブランドの登場により発信できるように。メゾンドエフはファクトリーブランドとともに、ものづくりの背景にあるものを商品とともに皆さまへお届けします。
1.産地直営の洋服店、新見本工場をオープンした理由は
産地で直接販売することで、産地に来ていただき、工場見学をしたり、尾州の服を好きになっていただける、きっかけになればと思いました。
2.木玉毛織の工場の中に新見本工場をオープンした決め手のポイントは
まず現役の工場さんで探していました。糸から織物に至る全工程が結集。ものづくりの工程が揃っていること。直面する課題も一緒に考えて解決できる。それが決めた理由です。
3.オープンしてよかったことは
実店舗があることで、お客様と自然で深い繋がりができる。お客様との触れ合いの場。わざわざ遠方から来てくれたり。その後SNSでも繋がり、尾州の洋服を着用してくださる方が増えた。素敵な出会いが嬉しいです。
4.尾州カレント、サークル活動について
尾州産地の繊維企業に所属する会社員で自主的に結成したチームです。 年間活動計画には、商品開発やイベント開催、レギュラーラジオ番組など。12月は「びしゅう産地のクリスマス」を開催します。
5.今後について考えていること、やりたいことは
これまでやってきたことを改めて発信したいです。まだ知らないひとに尾州を知ってもらいたい。 いまだから出きることがあると思います。現在店舗では12ブランドを展開。自信をもっておすすめできる。 着心地など着て見て評価してほしい。日本一の毛織物産地・尾州がつくっていることを広めたいです。
デザイナープロフィール
彦坂 雄大(ひこさか ゆうた)
アパレルメーカーで販売員として働いたのち、2015年「大鹿株式会社」に入社。「blanket」、「糸と色」、「毛七」を展開し、2021年には産直ブランド「新見本工場」を展開。岐阜県可児市出身。趣味は釣り。